私の著書は経営者向けです。

 

私の著書「お金をかけずに売上3倍!コメントPOP活用術」は、お店のオーナー・経営者向けの本です。

 

経営者のためのPOP本ですが、経営者にPOPを書いてもらうためのものではありません。

経営者の仕事はお店の「戦略」を明確にすることです。

その戦略を元に、店長以下、お店のスタッフに「戦術」を実践してもらいます。
その一環として、コメントPOPを1日1枚、365日書くことを日課にしてもらうための本なのです。

では当店では、「戦略」をどのように考えてきたと思いますか?

 

19坪の小型店は「在庫量」では勝負できなかった。

私が30年間経営してきたお店は、当初19坪、駅前ではありますが家賃が90万円でした。

当時、レコードレンタル業界では、10坪前後の店舗が多かったのですが、著作権に関する裁判闘争を経て、「新譜CDは3週間レンタル禁止」「洋楽新譜も1年間レンタル禁止」になり、(当店はレンタル売上の60%が洋楽だったので、)ビデオレンタルを導入しなければ生き残れなくなりました。

レコードだけの時は、19坪でも何とかやっていけましたが、いざ新たにビデオを導入となると周りの誰もが反対しました。(CDの問屋、ビデオの問屋など)なぜなら、どんなにガンバッテもビデオを3,500本しか置けないからです。

それに、肝心の商品を仕入れるのも、皆さん聞いて驚かれますが、レンタル用のビデオは、仕入れが1本あたり約1万円もするのです。単純に計算をしても、3.500本で3.500万円のお金が必要になるということです。

大手(大型店)は、店舗面積200坪~300坪で、在庫はCD3万枚~、ビデオ5万本以上、、、在庫量ではとても対抗できません。

それでもなんとか、ビデオの基本在庫を知り合いのお店に頼んで中古で仕入れ、ビデオレンタルをスタートさせました。

マックスでCD7,000枚、ビデオ3,500本しか置けません。すでに満杯状態なので、毎月、新譜、新作が入荷する度に、不要の在庫を抜いて処分しなければならないのです。

もちろん、勘で抜くのではありません。POSデータをチェックしてどのソフトを処分するかを決めていました。そのため、売り場に残っている在庫は厳選された人気作品ばかりになりました。そして通常では考えられない回転(売上)を作ることが出来たのです。(ず~っと秘密にしていましたけどね。)

当時躍進中のコンビニ、セブンイレブンとほぼ同じ作戦です。
コンビニの店舗面積は50坪ぐらいまでです。大手スーパーのように大量在庫を置くことが出来ませんよね。単品管理で厳選在庫(商品の絞り込み)で、しかも定価販売、24時間営業で勝負していましたよね。

 

中規模店に引っ越し、在庫量を増やしたため、差別化ポイントがブレてきた、、、

レコードからCDへ全在庫を入れ替え。(これに失敗して消えていったお店も多い。)

洋楽CD1年間レンタル禁止になり(当店は売上の60%が洋楽だった)、ビデオレンタルを導入。(ビデオレンタルを導入できなかったCDレンタル店の多くも消えていった。)

やっと落ち着いたかと思っていたら、

今度はビデオからDVDへ全在庫を入れ替えなければならなくなった!!!

そのころ当店は、19坪から60坪の店舗に引っ越しをしました。

そのため、皮肉にも19坪の小型店の時よりも差別化がしづらくなったのです。

お店の広さが3倍になって喜んだのもつかの間、ただ引っ越しただけでは当然ながら商品が足らなくなりました。
20坪のお店に無理なく陳列出来るように、商品はPOSのデータを元に絞り込むだけ絞り込み、それこそ無駄な仕入など一つもないと言い切れるほどでしたが、3倍の広さになったお店では、棚がスカスカになりました。

で、どうしたか?当然、商品を増量しました。またまた資金が必要になった。

それから、プッシュしたい商品を(DVD)面陳列にして、スタッフにひたすらコメントPOPを書かせました。仕入れたソフトを1枚たりとも無駄にならないようにするために。

この本で「コメントPOP」とありますが、元々は「コメントカード」と呼んでいました。POPの本で「コメントカード」という名前で呼ぶと、読者に伝わりにくいので「コメントPOP」と呼ぶことにしたのです。

60坪の店舗に移っても、レンタル業界では「中小のお店」と思われてしまうのです。
それでも、CD2万枚~、DVD4万枚~の在庫量になりました。
大手のレンタル店では、その何倍も在庫がありますし、100坪、200坪なんて普通です。

でも、私のお店には、動かない作品(商品)はありません。

なぜなら、コメントPOPという最強の武器を持っていたからです。

しかも、日々コメントPOPが増えていきますから、1年後、2年後には、更に強力になっていきます。ライバルがそれからガンバッテも容易には追いつけないようにするという意気込みで取り組みました。日々差が開いていくようにするんです。

これによって、中規模店の中途半端な厳選在庫が、コメントPOP付きで、シェイプアップされていったのです。

POPで差別化戦略!
1日1枚、1年で365枚
POPは即戦力です!

こうして、オンリーワンのお店を目指しました!

 

◆小型店の時には、少ないながらも「厳選在庫」で勝負する。
 毎月、POSデータを元に不要の在庫を抜く。
 売れ筋を切らさないように、追加フォローを徹底する。
 
◆中型店になり、在庫量が増えたら「厳選在庫」に磨きをかけるためにコメントPOPを強化した。
 POSデータの徹底活用とコメントPOPの連携。

 

アマゾンで:「コメントPOP活用術 」

 

 

 

 

 

 

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